脳腫瘍・聴神経腫瘍になっちゃった 脳腫瘍・聴神経腫瘍になっちゃった

④衝撃の診断結果 〜補聴器の相談から始まった、まさかの展開〜

④衝撃の診断結果 〜補聴器の相談から始まった、まさかの展開〜

補聴器を買いたくて訪れた病院。補聴器相談医の先生がいると聞き、ようやく自分に合ったものを見つけられるかもしれない。そんな期待を胸に、私は診察室へ入った。

先生は、これまでの検査結果をじっくりと見つめ、ひとこと。

「これ、低音性難聴じゃないよ!」

え…?思わず聞き返しそうになる。

「症状が固定しているのは間違いなさそうだから、補聴器は検討してもいい。でもね、SAOさんの年齢を考えると、耳じゃなくて頭の中に腫瘍がある可能性が気になる。一度、MRIを撮ってみましょう。その結果を見て、補聴器をどうするか考えましょう」

頭の中…腫瘍?

補聴器を買いに来ただけなのに、話が思わぬ方向へ進んでいく。先生はすぐに他の病院を手配し、その日のうちにMRI検査を受けることになった。


予想外の診断結果

MRIの撮影を終え、再び病院へ戻る。診察室に入ると、先ほどの先生が真剣な顔で私を迎えた。

静まり返った空気の中、先生が口を開く。

「SAOさん…見つかってしまいました。腫瘍があります」

瞬間、頭が真っ白になった。

「直ぐに紹介状を書くので、今からお伝えする病院の先生を訪ねてください」

腫瘍?脳腫瘍?? まさか、自分がそんな診断を受けることになるなんて、これまで一度も考えたことがなかった。

でも、その時の私の心の中には、不思議と冷静な思いがあった。

「この病院に来てよかった」

10か月以上、効果のない薬を飲み続け、何度も検査を受け、それでも症状は変わらなかった。耳の不調の原因がようやく明らかになったのだ。これまでの医療費は決して安くなかったけれど、この診断を受けられたことは、大きな一歩だった。


「衝撃的なことを言われた時、自分はどう感じるのか?」

今までそんなことを考えたこともなかった。でも、実際にこの瞬間を迎えた私は、思いのほかあっけらかんとしていた

「そっか、腫瘍か」
「じゃあ、これからどうする?」

ドラマのような衝撃の展開。でも、現実はもっと淡々としていた。

この日は、私の人生の中で忘れられない日になった。
だけど、これは「終わり」じゃなく、「始まり」なのかもしれない。

次の病院で、私は何を知ることになるのだろう。

その答えは、これからの私が見つけていく。

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